こんな時こそツアーで応援 近畿2府4県の旅行会社有志が石川山代温泉を訪問(1) 「山代大田楽」を視察体験
近畿2府4県の旅行会社有志45人が「山代温泉 こんな時こそ旅行で応援ツアー」と銘打って4月23―24日の2日間、石川県の山代温泉を訪れ旅館経営者らと情報交換・交流を行った。当初、能登半島地震で風評被害を被っている山代温泉へ6府県の旅行会社が一丸となって北陸応援割を活用して集客する予定だったが、制度上応援割が使えないことから、毎年7月末に開催されている中世の芸能を再現した「山代大田楽」の集客を図りたい山代温泉のリクエストに応える形で下見ツアーとして実施した―。
7月本番に向けて下見
下見ツアーは大阪と兵庫は貸切バス、京都と奈良、和歌山は自家用車、滋賀は北陸新幹線とそれぞれ違った交通機関を使い、旅行会社自らお金を支払い“手弁当”でみやびの宿加賀百万石に集結。
山代夢広場(旧お祭り広場)で披露され大田楽は、大人から子どもまで25人の演者が華やかな衣装に身を包み躍動感あるリズムと踊り、笛の音などによって中世の世界へ誘う。観覧していた旅行会社の多くは、その世界観に魅了されていた。
大田楽終了後、参加者からは初めて大田楽を知って見たという声が多くを占めた。「迫力があり感動した」「本番はさらに規模が大きいということなので、ぜひ見たい」「日程が限定されているので旅館での出張演舞で利用したい」「お客様をお連れしても満足してもらえる内容だった」と送客を意識したコメントが相次いでいた。
特別参加した一般社団法人全国旅行業協会の北敏一副会長(トラベルシティ)は「石川県で営業している旅行会社として、近畿からの応援ツアーに参加しないといけないという使命感からまいりました」と話し、近畿の旅行会社が一つになって山代温泉へ足を運んだことに感謝した。
(トラベルニュースat 2024年5月10日号)
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