新しい時代への挑戦 2年ぶりにツーリズムEXPO(1) 観光復活の足がかりに
ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)2022(主催・日本旅行業協会、日本観光振興協会、日本政府観光局)が9月22-25日、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれ、世界78カ国・地域から1018の企業・団体が出展した。インバウンド、アウトバウンド双方でセラー626人、バイヤー554人による合計5114件の商談が行われたほか、展示会は一般公開日だった24、25日の2日間を中心に12万4074人が来場した。来年のツーリズムEXPOジャパン2023は10月26-29日に、4年ぶりに大阪市のインテックス大阪で開催される。
2日間で12万人超が来場 観光需要回復へ狼煙
「新しい時代へのチャレンジ~ReStart~」をテーマに掲げたTEJは今回が8回目。東京開催は4年ぶり、コロナ禍で2年ぶり。
恒例となった初日の観光大臣会合では7カ国の観光大臣・副大臣および国際観光機関の4団体のトップが出席し「観光による気候変動への挑戦」をテーマに議論が交わされた。
世界から136の国・地域が参加し、来場者数が20万人を超えるなど過去最大規模の開催となった2018年の東京大会に比べ、コロナ禍や水際対策の影響で規模は縮小を余儀なくされ、来場者数も主催者側が見込んでいた15万人を大幅に下回るなど、旅行を取り巻く環境は依然として厳しい。
9月22日の開会式で主催者を代表し日本観光振興協会の山西健一郎会長は「コロナ禍の2年半、ツーリズムも中止や延期を余儀なくされました。昨今のインバウンドの状況は、政府が9月7日から入国者の上限を1日5万人に拡大し、10月以降、早い時期にさらに上限の撤廃、短期滞在ビザの免除、個人旅行の再開を調整していると聞いています。国内旅行では全国旅行支援が秋に開催されます。このタイミングのツーリズムEXPOで観光需要回復に向け狼煙をあげたい。新しい旅のカタチを世界に発信し、観光復活の足がかりにしたい。一般来場者には数年間体感できなかった旅の素晴らしさ実感してほしい」と期待を示した。
(トラベルニュースat 2022年10月10日号)
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