続コロナ対策 野菜づくりで近未来を紡ぐ
温かい日差しに気持ちの良い気候。本来であれば行楽シーズン真っ盛りといったところですが、今年は本当にどこを見ても苦しいニュースばかりです。
ゴールデンウイークでさえ十分に稼働することができない旅館ホテルは山ほどあることでしょう。私もこのような時ですので、各方面に出向くこともできないのですが、時間があるからこそ電話などでゆっくりと情報を聞き、いろいろと考えを話したり、提案をする時間ができています。
先月から始めている「鍋セット」の販売は、ありがたいことに大好評で、顧客の皆様からたくさん嬉しいお言葉を聞くことができました。今、動けずにいる人にとって「ほしいもの」「してほしいこと」を直接聞くことができ、本当に勉強になっております。
ほかの旅館でも続々と鍋やお弁当の販売を始めていますが、喜ばしいことです。ある旅館では、毎年花見の時期に利用していただいていた官公庁関係からのお弁当の注文を数多くいただいたと聞きました。日ごろの営業努力の賜物だと思います。
いつ、どんな状況になるか分からない昨今ですが、今のような状況になった時にも休むことのできない官公庁や病院などとのお付き合いでつながる収益もあります。次はどんな分野に必要とされるか。こういったことも考えながら販促活動をしていくことも重要だと感じました。
休館を余儀なくされ、特に厨房の人間は本来の仕事ができず腕を鈍らせてしまいます。あちこち出歩いたり、皆で集まることは難しいかと思いますが、ぜひ個々に時間をとり、自分のスキルアップ・知識の習得に励んでください。仕事を休み、ただ遊んでいるだけの人間とは大きく差が出ることでしょう…
(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)
(トラベルニュースat 2020年5月10日号)
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