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ダブルブランドで集客 東急ステイ メルキュール 大阪なんば

このところ大阪や京都で新規ホテルの出店が盛んである。コロナ禍という予期せぬ災いに遭遇しているにも関わらず、にだ。多くはコロナ前の計画だったのかもしれないが、次々に新たな姿を見せてくれる。

2022年12月1日、大阪市中央区の心斎橋商店街と御堂筋を挟んで新戎橋側に「東急ステイ メルキュール 大阪なんば」が開業。東急グループの中・長期滞在型ホテルブランド「東急ステイ」と、フランスのホテルチェーン・アコーのデザインにこだわったスタイリッシュなホテル「メルキュール」のダブルブランドのホテルである。

まずは立地がいい。大阪の動脈である御堂筋線の「心斎橋」から「なんば」駅間にあり、いずれの駅から徒歩4―5分。御堂筋を挟んで、物販や飲食、ドラッグストアをはじめ、高級ブランドショップが軒を並べる大阪ミナミの繁華街・心斎橋がある。朝から深夜まで楽しめる街だ。

ホテルは地下1階地上18階建て。黒を基調にしたシンプルでおしゃれな外観の建物で、ファッショナブルな街「心斎橋」によく似合う。ガラス張りのエントランス、すぐにバーカウンター、フロント、テラスがあり中庭がある。ロビーフロアの壁面には造花の植栽の「グリーンポット」をあしらい、庭と一体となったようなボタニカルな空間を創造している。

客室数は288室。デザインテーマは「クリエーターズアトリエ」。大きくあいた開口部から大阪市内の眺望を取り込み、斬新でシックなデザインでまとめられた大人の空間である。客室タイプは広さ約21平方メートルの「スタンダードツイン」から同30平方メートルの「アクセシブルツイン」まで全12タイプ。全室バス・トイレ分離型で、使い勝手を考慮している。中心は82室ある同25平方メートルの「スーペリアツイン」。ベッドサイズはツインが幅1100ミリ、クイーンが同1700ミリとゆとりのサイズを採用した。

そして全室の約3割弱に電子レンジ、ミニキッチン、洗濯乾燥機を配置し…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2023年1月1日号)

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