盛り上がるアートイベント W大阪
4月15日、大阪市中央区のラグジュアリー・ライフスタイルホテル「W大阪」(337室)で、ライブペインティングイベントが開催された。フランス人アーティスト、ルーカス・ビューフォー氏を招き、その場で描いた作品をその場で“To Go(持ち帰り)”できるという超レアでライブ感のあるイベント。
ビューフォート氏は画家やイラストレーター、映画製作者、写真家などとして活躍。作品は同氏の変わらぬ2つの情熱であるストリートアートとスケートボードカルチャーと密接に関わっている。それがWブランドの持つパッションポイントの「Scene(シーン)」と重なることから、世界中のWホテルとのコラボレーションを実現してきたもので、大阪は今回が初めて。
ホテル3階のソーシャルハブ「LIVING ROOM」を会場に、店内に設えた40枚のパネルをキャンパスにして絵を描く。ゲストはシャンパンを片手にホテル特製のカナッペをつまみながら制作過程を楽しむ。ビューフォート氏自身も時折、グラスを片手にゲストたちの間を回り、交流する。すべては作品なのである。イベントは16―20時と長時間にわたるものの楽しい時間はまたたくまに過ぎ、いつのまにか作品は完成。40枚のキャンパスにはあらかじめ1―40の数字を打たれており、ゲストには数字の紙が配られている。数字はランダムで、どのゲストにどの作品が手渡されるのか最後までわからないという仕掛けもあり、最後まで盛り上がった。
料金はキャンバス付きシートが1人3万2千円(シャンパンフリーフロー、カナッペ付き)、スタンディングが同9800円(同)、スチューデント(高校生、大学生)が同3900円(同)。
ホテルは昨年3月16日開業。黒い外観に「W」の文字がカッコいい。北から南へ御堂筋を車で移動する際、目に入る。わかりやすいし印象的だ。
御堂筋側のエントランスから入ると、LEDで覆われた日本の切り紙や切子をモチーフにしたアライバルトンネルがある。季節などによって色が変化し、春はピンク。インスタには欠かせないスポットである。
飲食施設は「LIVING ROOM」をはじめ、ニューブラッセリ―「Oh.lala…」、グラマラスの森田恭道氏が内装デザインを、黒田征太郎氏がアートパネルを担当した「鉄板焼きMYDO」は、粉もん、鉄板焼き、割烹が楽しめる。アート・ペストリー・バー「MIXUP(ミックスアップ)」は華やかでかわいい。アート作品のようなスイートが手ごろな価格で提供。御堂筋に面した路面店なので入りやすい。日曜日など若い女性の2人客の多いこと。
そして秘密のレストランがある。表立って店名を出していない…
(井村日登美=ホテルジャーナリスト)
(トラベルニュースat 2023年4月25日号)
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