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ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん 子どもを“もてなす”

世界的なホテルブランドが続々日本に進出するなか、その先駆けともいえるのが「ホリデイ・イン」。知り合いのホテルマンが大阪の「ホリデイ・イン」の総支配人をしていたこともあり、いかに〝すばらしい〟ホテルなのか、を聞かされた。

当時外資系ホテルが少なく、アメリカ生まれの「ホリデイ・イン」は都会に似合うお洒落なホテルで、西日本を中心にチェーン展開していた。

時が過ぎ、状況が変化し、しばらく「ホリデイ・イン」ブランドとご無沙汰していたが、先般長野に行く機会を得て、しばらくぶりに出会ったのが「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」(以下、信濃大町くろよん)。同じ「ホリデイ・イン」でも“リゾート”版である。

信濃大町くろよんは、日本最大級の黒部ダムへ向かう最寄りの扇沢駅近くにあり、黒部ダムを開発した関西電力グループが所有。以前は「くろよんロイヤルホテル」の名称で、大阪のリーガロイヤルホテルグループの一員として、黒部ダムの迎賓館的な役割を担っていた。2020年7月、リブランドし現在のホテルになった。

緑深い森に囲まれた約47万平方メートルの広大な敷地にはゴルフ場やテニスコートがあり、瀟洒な低層階の建物がある。迎賓館にふさわしく都会的で重厚感あるエントランスからロビーへ向かうと、大きなもみの木がある中庭が見える。ロビーラウンジは天井が高く、フロアにストーブを配置し、北欧の山小屋風のインテリアでまとめられている。

客室数は73室。窓という窓から緑豊かな自然が目に入る絶好のロケーション。露天風呂付き天然温泉の浴場があり、屋内プールを備える。夏場がオンシーズン、雪の多い冬場はオフシーズンというが、夏は夏、冬は冬の良さがあるように思う。

「ホリデイ・インリゾート」はターゲットをファミリーとし、子どもを優遇。キッズプログラムを充実させている。

まずは「キッズステイ&イートフリー」とし、12歳以下の子どもは宿泊&食事は無料。そして子どもたちの遊び場「キッズクラブ」を併設。安心・安全に考えられた玩具を配置し、子ども向けにセレクトされた本を揃え、子どもたちが自由に遊べるスペースである。子ども用トイレも備え、万全な体制で、親はそばで見守るだけ。

楽しいお部屋も用意している…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2023年10月25日号)

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