楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

登大路ホテル奈良 “贅”を尽くしたオーベルジュ

近鉄・奈良駅から徒歩約3分、奈良公園近くの興福寺に隣接してオーベルジュ「登大路ホテル奈良」がある。レストランは、札幌市が拠点のフレンチレストラン「モリエール」を経営する“フレンチの魔術師”と言われている中道博氏と、その片腕である今智行氏が監修。関西で初めて「モリエール」の料理を楽しめる小規模ホテルなのだ。

ホテルは、もともと奈良を代表する企業で工作機械メーカーのDMG森精機が世界からゲストを受け入れる迎賓館として建設。その後大阪の大手ホテルチェーンが運営し、2年前登大路ホテル奈良が直接運営に乗り出した。

新たなホテル創りを目指して改装を行い、中道氏と同社代表の川島昭彦氏が古くからの知り合いだったことから、オーベルジュとして再整備。2022年11月に開業した。

1階にメインダイニング「レストラン ル・ボワ」(28席)、レセプション、バー(12席)を備え、地下にはオーディオスペースや個別ダイニング、ワインカーブなどがある。そして庭にはガーデンテラスを設けている。

客室数13室。興福寺の国宝「北円堂」を目の前に見るスイートルームをはじめ、緑豊かな周囲の自然を目一杯取り入れたデラックスルームなどがある。いずれも靴が沈み込むほどの厚手の絨毯を敷きつめ、ゆったりとした幅広のベッドを配置し、上質なくつろぎの空間を創造している。

レストラン ル・ボワは、庭に隣接し明るく開放的な雰囲気で、店内正面にスタンウェイのコンサート用のグランドピアノを配置。プロのピアノストを招き、月1回のペースでコンサート開催する。料理は北海道と奈良県産の旬の食材を使用し、食材が最高に美味しい瞬間で提供するために、1人ひとりのゲストの前で調理し、提供する。

地下に約1千本貯蔵するワインカーブを設けており、料理に合うワインを用意している。最高の音楽、最高の料理、最高のワインと、最高の時間を楽しめる。

さらに地下にあるオーディオスペースには、音楽好きなら最高のオーディオ機器を配置している。アキュフェーズのアップ、タイロンズのレコードプレイヤー、タイノイのスピーカーなど、どれもこれも音楽に関心のある方なら、思わず聴いてみたい、という最高の機器をそろえた。レコードの所蔵も多く、しかも少しずつ増やしているという…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2023年11月25日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ