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日本クルーズ市場にも成長の兆し

最初に、前回のコラムの訂正です。昨年度の中国のクルーズ人口を477万人と書きましたが、この統計は、中国の港からクルーズ客船で出国・入国した人の数とのことで、クルーズ人口は、このほぼ半分の約240万人が正しい値です。お詫びして訂正いたします。

さて、クルーズマーケットが急拡大しているのは、前コラムで紹介した中国だけではありません。日本のクルーズマーケットも、昨年度は大躍進をしました。

1989年、すなわち平成元年は、日本のクルーズ元年と呼ばれました。それまで団体チャーターの研修クルーズを中心としていたのが、欧米と同じく個人の観光目的のレジャークルーズに衣替えする兆候が出てきた最初の年だったのです。この年の日本のクルーズ人口は約15万人でした。その後、クルーズ客船が続々と計9隻も登場して、その供給量に見合うだけの需要は生まれず、日本のクルーズ人口は長らく18―20万人台で低迷していました。

この原因は、日本のクルーズ客船は比較的小型で、クルーズ料金は1泊あたり最低でも4万円からと高額、またクルーズ期間も比較的長いものが多かったためとみられています…

(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)

(トラベルニュースat 2018年9月10日号)

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