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「歌舞伎座」 5か月ぶり興行再開、初日の客の入りは?

このコロナ禍で苦境に立たされている代表が観光と外食産業と言われているが、もっと厳しいのは劇場、興行の世界だろう。

先日、歌舞伎座が再開した。座席数を半分にし、大向こうの掛け声なし。拍手のみなどのルールをお客に科している。

料金が昼夜二部制で合計4時間4演目で3万2千円。以前だと8時間6演目で3万6千円だから、ほぼ倍の料金だ。

問題はそれでもお客さんの入りだが、初日第一部は6割程度しか埋まっていなかったという。高齢客がほとんどいなかったそうだが、それは地方からの団体客の誘致がないからだろう。大箱の劇場は劇団四季も含め、団体客動員がなければアウトだ。

その初日観劇者曰く、興行主の松竹もお客もともに損をしましょう、という構造になってる。これじゃ、とても続けてられないよ、とのこと。

小劇場はもっと悲惨だ。

クラスタ感染を起こしてひんしゅくを買った新宿のシアターモリエール。ここは身内の話ながら、かみさんがここでの芝居に結構出ていたので、僕も楽屋裏を知っているが、もう三密どころの話じゃない。俳優さんが揃って楽屋に入ったら、ギューギュー詰め。こりゃ、ダメだって感じだ…

(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)

(トラベルニュースat 2020年8月25日号)

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