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「創刊101年記念展『永遠に新青年なるもの』」 日本のシティマガジンの元祖―新青年誌400冊を回顧

生年大正9年(1920年)―享年昭和25年(1950年)、その30年間で400冊の雑誌を世に送り出した。

もしも雑誌、新青年に墓碑銘を記すなら、こうなろう。

その30年間のなかに、関東大震災、満州事変、太平洋戦争と多くの事件が詰まっていたが、それを乗り越えて、発刊が続けられた。新青年は、特に昭和10年代、モダンガール、モダンボーイたちのための今でいうシティマガジンで、それこそ全盛期は、これ以上はないしゃれっ気とユーモア、海外最新情報、少しやぶにらみのファッションはじめの風俗スケッチなどで、その当時のシティボーイ、ガールを魅了したものだ。

そんな新青年誌を顕彰する展覧会が横浜の神奈川近代文学館にて開催された。コロナの影響で二度も開催延期になり、完全中止になるのじゃないかと危惧されたりもしたが、無事、3月20日、開館の運びとなった。

会場での圧巻は400冊の表紙をすべて並べ、一望のもとに収めた巨大パネル。

新青年創刊の趣旨は、大正の青年たちに海外雄飛を呼びかけるものだった。だから創刊から10年間くらいの表紙は海外への憧れがテーマだが、森下雨森という人が編集人に就任して、雑誌の強力なマグネットを探偵小説に置き、続々と作家を発掘していった。江戸川乱歩はもちろん、横溝正史、小栗虫太郎、夢野久作など名だたる探偵作家はみんな新青年の薫陶を受けている…

(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)

(トラベルニュースat 2021年4月25日号)

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