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講釈師、竹田城跡で噛みまくる 駆け出し時代の苦い思い出1

12年ほど前の南青時代、某放送局のとある番組の案内役として兵庫県は朝来市「竹田城跡」へ立ち寄ることがありました。ここは別名、虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)と呼ばれており「日本100名城」にも選定され、また恋人の聖地にも認定されています。

特に10月上旬から11月下旬は気候条件により発生する雲海の中に浮かぶ竹田城跡は、天空の城と異名を持つほど、観る者の心を奪います。

其の雲海に浮かぶ竹田城跡を映像に収めようと7日間の拘束でロケーションを行いました。当時は駆け出しやったので、右も左も分かりません。何が分らないのかが、分からない僕でしたから、何も質問できません。そんなディレクターも僕が「分かっている出演者」と思っているので細かいことは言いません。

そしていよいよ撮影開始です、竹田駅に停車した列車から降りて「さぁ本日は東洋のマチュピチュ、竹田城を案内いたします!」と言わなあかんところを、東洋の「マチュピッチュ」と、ちょっと言い間違えました。これぐらいは堪忍してくれるやろうと思うてましたが、ディレクターが「はい、カット(怒) !南青さん! マチュピチュですよ! 撮り直します(怒) マチュピチュですよ、マチュピチュ!」と怒るのも無理はありません。当時の竹田駅の列車のダイヤは1時間に1本です…

(旭堂南龍=講談師)

(トラベルニュースat 2019年7月10日号)

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