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講釈師が語る一休さんの三 母上様に連れられ安国寺へ

千菊丸(のちの一休禅師)が「では、聞かせてやるが、怒るなよ?」「若様の歌を聞いて怒る事がありましょうか?」「本当だな?」「はい」「ならば聞かせてやる、『降る雪が 白粉なれば 手にためて おくろの顔に 塗りたくぞ思う』どうだ!」「まぁ千菊丸様!」「ははは! おくろが怒った! 黒い顔に、赤みがさしておるが、まるで土器じゃ! これからはおくろではなく、かわらけと名づけよう」。

ピューと走って行きました千菊丸「あぁ若様!」と思わず、呆気に取られてしまいましたが、玉江がこの歌を、母の伊予の局に話しますと「照子様、実は先ほど、千菊丸様が」「何?道真公の歌を受けて…千菊丸らしいものよ。玉江よ、千菊丸をこれへ呼んでおくれ」「はい、照子様」しばらくすると、千菊がやってくる—。

「母上様」「千菊丸よ、玉江から歌の事を聞きましたよ」「あぁ申し訳ございませぬ、ほんの出来心で、あのような冗談を」「その事を咎めるのではありません、千菊丸、そなたは誠に聡明な者じゃ、きっとこの国の為になるような人物になると母は思います。しかし、そのような人物になるためには、一所懸命に学問を身に付けなければなりませぬ。よいですか千菊丸。年が明ければ、母の下を離れて、お寺で修行するのじゃ」…

(旭堂南龍=講談師)

(トラベルニュースat 2020年4月10日号)

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