“日本版”の本質に議論至らず… 世界水準のDMO検討会2
前回、「世界水準のDMOのあり方に関する検討会」(以下、検討会)に対するご意見を募集したところ、たくさんの貴重なコメントをいただくことができました。中には長文でのメッセージを直接送付いただいた方もいらっしゃいました。皆様のご協力に心から感謝申しあげます。
日本版DMOに対してのご意見の多くは、制度についての賛否以上に「そもそも何のためのDMOなのか?」や「既存の観光協会や行政との役割分担が不明確ではないか?」「人材と資金の確保ができない」など、制度と組織運営に関するものが大半を占めていました。これらの制度や運営に関する意見は、第1回目の検討会に参加した各委員からも同様の意見が出ており、現在の日本版DMOに関しては多くの方々が疑問を持ち、制度設計と将来的な方向性に対して不安視されていることがよくわかりました。
今後の検討会の議論では、それら疑問と不安を解消し「日本版DMOとは何か?」をより明らかにする必要があります…
(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)
(トラベルニュースat 2019年1月1日新年号)
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