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「ブルーインパルスの編隊飛行」 不断の訓練がなせる業、エールフライトに拍手を!

なにせイベントというものが行われていないのだから、観客力もテレビ鑑賞以外発揮できないものかと思っていたら、思いがけない大空のショーが見ることができた。

5月29日、ブルーインパルスの東京上空、編隊飛行があった。名目は新型コロナと戦っている医療従事者へのエールを送りたい、という航空自衛隊からのメッセージだった。割と突然の告知だったけど、さすがネット社会、瞬く間に周知され、僕も見晴らしのいい川沿いに陣取って、11時40分入間基地出発のブルーインパルスを待った。

11時45分には、轟音とともに5機が美しい航跡を残しながら飛んでいくのを目撃できた。やっぱり、ジェット機の編隊飛行はかっこいいよ。『トップガン』を思い出すまでもないだろう。

結局、東京上空を20分間で2周して帰投した。とにかくあっという間に視界から消えるので、実際に見ているのは十秒かそこらではなかったか。

それでも、この航空ショー、胸がすかっとする思いだった。

とはいっても、その後のSNSを見ると、何のためか分からない、とか無駄遣いとか、結構、否定的な意見も多かった。飛行のコストについては、河野防衛大臣が「360万円」と明かしたのだが、ブルーインパルスは不断の訓練が必要で、その練習飛行ですでにコストがかかっている。今回は飛行先が東京上空というだけの話だと僕などは思うのだが、みんながそう考えないのが不思議なくらいだ…

(松坂健=元跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)

(トラベルニュースat 2020年6月25日号)

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