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インバウンド対応 クレジットカードが使えない

あらゆるメディアが連日のようにインバウンドに関連したニュースや特集を報じています。

先日も日本政府観光局(JNTO)から4月の訪日外客数が304万2900人となり、前年同月比で56%増、コロナ禍前の2019年同月比では4%増となったと発表された後、テレビ地上波のほぼすべての局が一斉に「2カ月連続で訪日外国人旅行者数が300万人を超えた」と大々的に取り上げていました。日本が03年に観光立国を宣言したころには考えられなかったメディアの対応とともに「インバウンド」という単語や認識もこの20年間ですっかり定着したと言えます。

しかし、インバウンドに関する報道はすべてがポジティブなものではなく最近は訪日外国人旅行者数の増加に伴う観光公害などのネガティブな話題も多くなっています。観光地でトラブルを起こす外国人旅行者が増えているとメディアが一方的に報じることもあり、インバウンド対応に消極的になってしまうところもあります。トラブルを起こす外国人旅行者は一部であり、マナー違反の多くは常識の違いや単純に知らなかっただけでわざと起こしたことではないことも多いようです。これらの観光公害問題については改めて別の機会に取り上げる予定です。

インバウンド市場が成長することで新たな問題や課題も増えてはいますが、受入環境整備に関してはまだまだ未熟だと感じることが多々あります。例えば、先日も近鉄大阪難波駅の券売機の前で切符を変えずに困っている外国人を助けたことがありました…

(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)

(トラベルニュースat 2024年5月25日号)

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