楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

各県の助成金の活用を

17/09/11

観光客を誘致しようと、県や市町村で旅行会社に対する助成金制度を設けているところは少なくない。

エリア内の宿泊や立ち寄り施設などを利用した場合に一定の金額を支払い、旅行会社からの送客を促すというものだが、意外と旅行会社はその制度を知らない。各県市町村からすると観光客数が増えて、旅行会社も通常より利益が出て、両者にとって損はない制度のはずだ。にもかかわらず旅行会社は自身の顧客から助成制度を知らされ、助成金を顧客の旅行費用に使わせろ、と言われてしまうケースがあるほど、助成金制度は知られていない。

一部の県では「当県では魅力ある観光素材が豊富にある。助成金などを出さなくても旅行会社は客を送ってくる」と強気なところもある。考え方は様々なので否定はしないが、旅行会社に地域を知ってもらう、送客の対象として認識を深めてもらうためにも助成金制度を活用したい。

ある県では貸切バスの運賃・料金制度が改正した際、遠方からのバス代が高額になるため助成制度を充実させ、実走距離が長い観光エリアには金額を加算するなどきめの細かい戦略的な助成で実績を出している。制度を業界に告知し、旅行会社が利用しやすくなるために、本紙でも機会あるごとに助成制度を掲載している。ぜひ活用してもらいたい。

(トラベルニュースat 17年9月10日号)

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ