ハイハイ姉ちゃんの宿
長引くコロナ禍で旅行会社からのグループ・団体を待っていては生き残れないと判断し、宴会場を潰すなど個人対応にリニューアルする旅館ホテルが増えている。それは各宿の経営判断なので仕方がないにしても、旅行会社が現地へ電話すると、素っ気ない対応の宿が増えているというのはいかがなものか。
普通であれば外部から電話が掛かってくると「いつもお世話になっております」などと応えるのが礼儀だと思うのだが、素っ気ない旅館は旅行会社が会社名や予約日などを伝えても「はい」との返事しかしない。ある旅行会社では、あまりにもそういった電話対応の女性が多いことから「ハイハイ姉ちゃんのいる宿」と“認定”しているのだという。
もしかすると、ネット予約に重点を置いているから、そういう対応になるのかもしれない。ただ、ネット客も電話対応を重視して宿選びをしていることをご存じだろうか。
予約サイトや宿のホームページ、口コミだけでは旅館の良し悪しが判断できないので、アナログな方法で電話の対応によって泊まる旅館を決めるユーザーが少なくないのだそうだ。旅行会社への電話対応を素っ気ない態度で行っていると、いずれ個人客からも痛い仕打ちを受けることにもなりかねない。電話応対は基本のキと戒めていただきたいと思う。
(トラベルニュースat 22年8月25日号)
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