新たな地平を開く 逆境下で挑む3氏(3) 前川友吾さん(日本学生esports協会/Gameic代表理事)
多様な世界にシナジー生む
eスポーツ=テレビゲームというのは偏見であり時代錯誤。だから日本は、ゲーム産業大国でありながら、eスポーツ後進国…。そんな話から始まったインタビューは自らの無知を恥じるとともに発見の連続。
「ゲーム依存症って言いますよね。なぜかと言うと、ゲームはお金を払って強力なアイテムを手に入れていく、つまり課金制によってゲームメーカーが儲かる仕組みだからこそ、依存していく。ギャンブルと同じです」「eスポーツは基本的に無料で実力の世界。力がある小学生が大人に勝つこともある、リアルなスポーツと変わらない公平さを有しているのがeスポーツなのです」
だからこそ、eスポーツは世界を席巻。オリンピック種目にもなる勢いで普及、プレイヤーを増やしている。経済産業省は2021年67億円の国内eスポーツ市場を25年に3千億円まで引き上げると宣言、ようやく世界に届く気運が生まれてきたという。
「eスポーツ上の言語は世界標準です。だから僕たちはPCでコミュニケーションするので普通に海外に友だちがいます。そして日々勝つためにプレイしているから、問題を見つけ解決する能力が高い。ただ、温泉を知らないとかが難点」
いま協会は60大学1万7千人を抱える。シナジー効果を生む企業、地域は決して少なくないだろう。
(トラベルニュースat 21年9月10日号)
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