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「ヒュッゲ」を体感できる宿 HOTEL&湖邸 艸花―SOKA―

このところ宿泊施設の進化は目覚ましい。ホテルのような旅館のような施設もあれば本屋のホテルやゲーム専用ホテル、子どもたちの目線で楽しめるホテルなど“宿”を切り口に様々な施設が登場。睡眠や入浴など“身体”を休めるから“心”を休めるような、そんな宿が増えてきた。

京都の日本海側といえば、カニが思い浮かぶ。シーズンともなればかにカニエキスプレスやカニのツアーなどが目白おし。どうもカニという看板が大きすぎて、カニ以外のシーズンには何があるの?という疑問さえ浮かぶ。

そういったカニの呪縛を解き放ち“心の滋養”に取り組んだといえるのが、今回ご紹介する「HOTEL&湖邸 艸花―SOKA―」である。京都の京丹後市網野町にある離湖の湖畔に立地するホテルとヴィラで構成するリゾートホテルだ。

運営するのは、地元を中心に温泉旅館やホテルなど多角的に展開するアウルコーポーレーション。離湖の湖畔という立地条件を最大限にいかしたホテルで、目指すは北欧・デンマークの「ヒュッゲ」。デンマーク語で「楽しい時間」や「居心地がいい空間」を意味するのだそうだ。

ホテルは既存ホテルをリブランドしたホテル棟と渡り廊下で繋いだヴィラ棟がある。ホテルは和洋室を中心に16室、ヴィラ棟は3棟。いずれもデザインなど仕様は少しずつ異なる。これに天然温泉の男女大浴場のSPA棟という構成だ。

ヴィラ棟は3棟とも湖面に面して、プライベートガーデンにプライベートプールを付帯。客室は広さ約54平方メートル。庭を含むと約90平方メートルというゆとりのスペースを確保した。

大きく開放部を設けた室内には自然光がたっぷりと差し込む。ミニキッチンがあり、大きなデイベッドとスクリーンのリビングスペース、幅広ベッドのツインベッドスペースのワンルームスタイル。バスルームは天然温泉の露天風呂付きという豪華版なのだ。

部屋の中央には薪ストーブがあり、これが実にムーディ。実際に薪をくべて暖がとれる。温かさといい、インテリアの一部としても最高のシチュエーションを演出してくれる…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2023年3月25日号)

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