楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

「否定と肯定」 ホロコーストに託し英国法廷の複雑さ描く

ちょっと前の映画なので、少し気が引けるのだが、DVDででも追いかけてもらいたいものだから、扱わせていただきたい。

『否定と肯定』というなんともそっけないタイトルの映画だが、ほとんど全編、法廷での論争ドラマだ。

こんな話だ。

ホロコーストの研究をつづけるデボラ・リップシュタット教授は、その著作のなかで、アウシュヴィッツなどなかったと主張する歴史学者アーヴィングを攻撃する。それを逆手にとられ、デボラは名誉棄損罪で訴えられてしまう。

英国の法律では名誉棄損訴訟は被告側が立証責任を負うので、彼女たちがアーヴィングの歴史ねつ造を実証しなければならない。これが、簡単なことのようで、なかなか大変なことだった。

アウシュヴィッツまで行って実地検証するが、毒ガスを発したとされるシャワーの取り付け用の穴が見つからない。原告側「はNo Hole No Holocaust(穴がなければホロコーストもなし)」と論理を展開する。審議の紛糾にいらいらしたユダヤ女性が証言台に立とうと申し出る。デボラは喜ぶが、弁護団は拒否する。「そういう情緒的な展開ではこの訴訟は勝てない」というのである…

(松坂健=跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)

(トラベルニュースat 2018年4月25日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
新潟を味わうガストロノミーツーリズム

「新潟・庄内DC(デスティネーションキャンペーン)」が10月1日から始まった。期間は12月...

四県四色四国を彩る愛媛編

ラスト第4弾は愛媛県。瀬戸内海と温泉情緒が奏でる音色は女子をはじめ多くの人をひきつける...

四県四色四国を彩る高知編

第3弾は高知県。維新の国土佐が今あえて売りだすのは「自然・体験」。これに高知城のアート...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。18年版5月15日発売

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。毎年11月発行

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ