楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

貨幣に代わる社会的インパクト

いま経済の流れには大きく2つの流れがあり、私たちはその両方に対応していかなくてはなりません。

ひとつは、経済成長を求め続けるネオリベラリズムの流れ。現政権も成長のために国民の自助努力を求めています。世界中で労働人口の減少が始まり、高齢者しか増えていかない21世紀に経済成長するためには、一人当たりの労働生産性を高める以外に方法はありません。

人口減少下で労働生産性を高める方法は業務の効率化だけではありません。例えば、週末に集中する需要のあり方に関する制度変更や、平日に滞在してもらうための集客の工夫も生産性向上につながります。まさにそうした取り組みが進んでいないでしょうか。

そして、観光産業の90%以上を占める中小企業の資本のあり方を見直し、いつまでも借入れに依存するのではなく、資本の増強を図らなくては生き残れなくなると思います。今後は、中小企業の資本を統合し、ホールディングス化して生き残る時代に入っていきます。

そしてもうひとつは、ポスト資本主義の流れです。生産性を向上しても、収益のほとんどは資本を持つ者に集約されていくことはフランスの経済学者ピケティが膨大な調査で検証しました。すなわち、人類が幸福を守るためには財務指標では表されない社会的インパクトを追求する時代にも入りかけています。究極は、国家の信用で発行され続け、資本家の懐に入っていく貨幣に代わる価値基準を作りあげることです。

それが、社会的インパクトです…

(井門隆夫=高崎経済大学地域政策学部観光政策学科教授)

(トラベルニュースat 2021年5月25日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
旅館ホテルの事業再生
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
スカーレット忍者が描く滋賀甲賀旅物語

2019年に放映されたNHK連続テレビ小説「スカーレット」の舞台として注目を集めた滋賀県...

岐阜県下呂エコツーリズム始動

岐阜県中東部に位置する下呂市。清流の飛騨川がまちを縦断し、周囲は標高1千メートルを超える...

今だからこそ行く蘇りの地わかやま

和歌山県では世の中の沈滞ムードから抜け出し、新型コロナウイルス感染症拡大による影響からの...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。20年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ