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再始動 前向きに勘を取り戻そう

日本全国、緊急事態宣言が解除されていくにつれ、休んでいた店舗も少しずつ再開しています。ひと時を思えば、道を歩く人の数も増えてきましたね。

誰もが予想を超える打撃を受けた今回の新型コロナウイルス感染拡大ですが、復活の兆しが見えてきただけでも心はかなり救われます。私のいる温泉街を見ても、これまで見たことのないような人のいない日々が続き、やっといま観光客が歩いている光景を見ると改めてお客様のありがたさを思い知らされます。

ただ、再開できたからといって、これまで通りというわけにはいきません。サービスの仕方、料理の提供の仕方など、これまでとは異なるやり方が必要です。

今、求められていることは「安心・安全な空間」です。不安にさせてしまうような環境、対応もいけませんし、間違ったやり方によって反対に居心地を悪くしてしまってもいけません。自分の旅館ホテルに必要な新しいやり方を考え、従業員全員に熟知させていかなければいけませんね。

4、5月は、どの旅館ホテルも休館を余儀なくされたところがほとんどでしょう。普段できないところを修復・清掃・整理したり、仕出し弁当などの販売をされているところもありました。

私の旅館でも鍋セットや棒寿司の販売をさせていただき、とても好評でした。5月16日からは宿泊利用も何とか再開させていただきましたが、まだ「緊急事態宣言解除とはいっても旅行をするのは…」とお考えの方々も多く、行かずとも当館の味を楽しめるよう、この販売を続けております。

また、これまでにお世話になった顧客様へのお誕生日お祝いとして、当館の名物商品をお送りいたしました。普段はお誕生月限定の特別宿泊プランをお葉書でご案内しているのみですが、今回はその代わりに当館名物の味をご自宅にお届けし、当館を思い出してもらおうという試みです。これはたいへん喜ばれました…

(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)

(トラベルニュースat 2020年6月10日号)

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