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ホテルの午後を自宅で ウェスティンホテル大阪

コロナのおかげで最近は何でも「お家で」楽しめるようになった。フレンチ料理から焼き鳥まで、実に多彩。「お家時間」を充実したものにしてくれる。

先般はリモートウエディングと称して、一流シェフの料理を参列者それぞれの自宅で楽しみながらの披露宴というのがあった。参列者というか招待客は礼服に着替え、思い思いのお皿に料理を載せて、好きな飲み物を好きなグラスを用意して祝う。結構盛り上がっており、祝い事は何があろうが楽しいものだと実感した。

さて、今回ご紹介するのは「アフターヌーンティー」である。高級ホテルのラウンジの看板メニューといっても過言でないほどポピュラーになってきた。それを“お家メニュー”にしたのが「ウェスティンホテル大阪」(大阪市北区)。10月1日、ホテル1階のロビーラウンジにテイクアウトのアフターヌーンティー専門店「Afternoon House(アフタヌーンハウス)」をオープンした。

同ホテルは、大阪市内では珍しく庭があり、池には立派な鯉が泳いでいるという自然の中を散策する気分が味わえる希少な存在。庭を望むロビーラウンジは、高級ホテルの象徴といえる厚手の絨毯が敷かれ、暖炉があり、どっしりとした重厚感ある家具類が配置されている。

以前からアフターヌーンティーは人気の商品。常連の顧客を中心に「持ち帰りができたらいいのに」という声が多かったという。それに応えた形が「アフターヌーンハウス」というわけ。

ロビーラウンジ入口の横に黒を基調にしたショーケースを備え、焼き菓子や生ケーキなどを用意している。カラフルで可愛らしい小さなケーキ類が並び、見るだけでも楽しい。ホテルメイドのスイーツだが、通常のテイクアウト商品とは違い、すべてが小ぶりである。アフターヌーンティーは1個ではなく、ケーキやスコーンなど少しずつ種類多く楽しむのが基本。そのため1個あたりのポーションを小さくし、色目もカラフルにしている。1皿に盛り合わせたら花のような華やかさなのだ。食べるのが惜しいくらいに1個1個の完成度が高く、さすが「ホテルメイド」と言いたい。

そして、もっとも大きな特徴が「選べる」ことだ…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2021年10月25日号)

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