神戸ポートピアホテル　１万人集客のスイーツブッフェ―イチゴ尽くし、５月まで展開

ホテルも華やかなムードを盛り返してきた。正月が開けて、バレンタインデーに向けて、様々な企画を打ち出している。なかでも多いのが旬のフルーツ、イチゴ=ストロベリーをテーマにしたスイーツ関係のフードイベント。イチゴはスイーツのなかでも可愛らしいし、明るいイメージで見るだけでも心が華やぐ。

そうしたストロベリーの魅力を最大限にいかしたスイーツブッフェを開催しているのが、神戸市中央区の「神戸ポートピアホテル」だ。１月13日から５月６日まで、ホテル２階のダイニングカフェＳＯＣＯ（ソーコー）で開催している「神戸いちごコレクション２０２４～イタリアスイーツ王国～」は22年、23年に続き、期間中１万人以上を集客する人気イベントなのである。

今回は、様々な食文化があるイタリアをテーマに、素朴ながら伝統的で洗練されたイタリア菓子と旬のイチゴを組み合わせたブッフェを提供する。４カ月の期間中、シーズン１の３月中旬までは「北イタリア」を中心に、３月中旬からのシーズン２は「南イタリア」としている。シーズン１と２を利用すれば、イタリア全土の菓子とセイボリーが楽しめるわけだ。

さて、そのシーズン１を覗いてみよう。ストロベリーとイタリアの明るさを表現した店内は、入店した時からウキウキ気分になる。

来店時には、利用客１人ひとりにウエルカムスイーツ「いちごのティラミスのイタリアンメレンゲ仕立て」をサービスする。その後は、自由に好きなようにスイーツブッフェを楽しめる。

メニューは、聖職者が被る帽子が由来となったフィレンツェ生まれのドーム型ケーキ「ズコット」、チョコレート風味の硬いプリン「ボネ」などイタリア発祥のスイーツがイチゴを使った形で登場し、マカロンの原型ともいわれるイタリアの伝統菓子「アマレッティ」、花型のビスケット「カネストレッリ」など焼き菓子が加わり、計約20種類のスイーツを揃えている。

そしてスイーツブッフェをさらに幅広く楽しませてくれるのがセイボリーである。ルネサンス期に栄えたイタリアの貴族、ゴンザーガ家風のチキンサラダ、冬のヴェネツイア名物「バッカラ・マンテカート」など、シェフが腕を振るうイタリアの郷土料理を冷製・温製料理併せて約10種類があり、ワインなどのお酒との相性も抜群だ。

さらに国産ブランドのイチゴ３種類を用意し、食べ比べができる。もちろん食べ放題である。

ドリンク類は、ジュース３種類、コーヒー、カプチーノ、紅茶や日本茶、ウーロン茶など計９種類がある…

（井村日登美＝ホテルジャーナリスト）

（トラベルニュースat 2024年1月25日号）