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「否定と肯定」 ホロコーストに託し英国法廷の複雑さ描く

ちょっと前の映画なので、少し気が引けるのだが、DVDででも追いかけてもらいたいものだから、扱わせていただきたい。

『否定と肯定』というなんともそっけないタイトルの映画だが、ほとんど全編、法廷での論争ドラマだ。

こんな話だ。

ホロコーストの研究をつづけるデボラ・リップシュタット教授は、その著作のなかで、アウシュヴィッツなどなかったと主張する歴史学者アーヴィングを攻撃する。それを逆手にとられ、デボラは名誉棄損罪で訴えられてしまう。

英国の法律では名誉棄損訴訟は被告側が立証責任を負うので、彼女たちがアーヴィングの歴史ねつ造を実証しなければならない。これが、簡単なことのようで、なかなか大変なことだった。

アウシュヴィッツまで行って実地検証するが、毒ガスを発したとされるシャワーの取り付け用の穴が見つからない。原告側「はNo Hole No Holocaust(穴がなければホロコーストもなし)」と論理を展開する。審議の紛糾にいらいらしたユダヤ女性が証言台に立とうと申し出る。デボラは喜ぶが、弁護団は拒否する。「そういう情緒的な展開ではこの訴訟は勝てない」というのである…

(松坂健=跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)

(トラベルニュースat 2018年4月25日号)

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