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ポストコロナはウルトラC

先月でコラム「CS宣言」の連載を終えたはずですが、恥も外聞もなく、今月から新コラムのスタートです。本当は少しインプットする時間もほしかったのですが、100年に一度の疫病に見舞われ、未来が見えなくなっている状況下でおちおち休めなくなってしまいました。どうか懲りずにお付き合いいただければ幸いです。

現在、ポスト新型肺炎に向けては様々な政策が進みつつあり、感染拡大防止と経済復興に向けて走り始めています。一点だけ残念なのは、未曾有の危機を抜け出すために消費減税を期待していましたが、財務省はまったく動かず。経済産業省頼みが目立ちました。

もし、この国難が100年前のスペイン風邪と同じであれば、終息まで4年かかります。もちろん東京五輪は夢で終わります。もう少し早く収束してリーマンレベルの経済危機で済んだとしても、景気回復に4年半かかります。未来のことを考えれば、付け焼刃では済まないはずです。

観光業に関しては生産性が低いと指摘される中、D・アトキンソン氏は中小企業が原因と仰っていますが、その通りだと思います。さらに突き詰めていくと中小企業の過剰債務が元凶だとわかるはずです。過剰債務があるのに民間貯蓄が増えるのは経済不信があるからに他なりません。今回も貯蓄がなければどうなったことでしょう。雇用調整助成金を申請しても入金まで数カ月かかります…

(井門隆夫=高崎経済大学地域政策学部観光政策学科教授)

(トラベルニュースat 2020年4月25日号)

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