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DMO全国会議 “稼ぐ司令塔”の役割果たせず

今月6日、DMO(観光地域づくり法人)全国会議(観光庁主催)が都内で開催され、全国から約200人のDMO関係者がリアルとオンラインで参加しました。会議は、高橋一郎長官のあいさつから始まり、中村広樹観光地域振興部長とD・アトキンソン氏による基調講演、私がモデレーターを務めたパネルディスカッションの一部と、日本各地から集まった37のDMOによる取り組み事例の発表と名刺交換会の二部構成でした。

今回の会議の大きなテーマとして、回復している訪日外国人旅行者が三大都市圏に集中している中、DMOによる地方への誘客推進が挙げられました。パネルディスカッション「先駆的DMOによる取り組み発表」では、田辺市熊野ツーリズムビューローと京都市観光協会、下呂温泉観光協会から代表者3名に登壇いただき、インバウンド誘客だけでなく、国内市場への対応と受入環境の整備等、それぞれの好事例とともに直面している課題について語っていただきました。

会議の内容については他にも解説したいことが多々あるものの一部しか紹介することができませんが、全体を通してはっきりしたことは、多くのDMOが「地域の稼ぐ司令塔」としての役割と機能をほとんど果たしていないという事実でした。DMOからの事例紹介の内容もプロモーションやイベント等の誘客活動や飲食・宿泊、ツアー造成等の事業化ばかりで…

(山田桂一郎=まちづくり観光研究所主席研究員)

(トラベルニュースat 2024年2月25日号)

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